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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

いつも自分が悪い vs いつもまわりが悪い

悩み事を抱え込む人の中には何事もいつも自分が悪いと思う人と、状況や周りの人が悪いと思う人がいます。


どちらにしても悩みを抱えて生きているわけですから、気持ちはなかなか晴れません。


自分が悪いさんは責任感がありすぎの傾向があり、周りが悪いさんには責任転嫁の傾向があります。


自分が悪いさんが思うこと

自分が悪いさんはチャンスがあっても自分の能力がないからモノに出来ないと思い、意気消沈しがちです。


自分の周りで起こる様々なことの原因は、自分の至らなさや勇気の無さが原因だと、しばしば自分を責めがちです。


まわりが悪いさんが思うこと

その反面周りが悪いさんはネガティブな事柄は、常に周りが原因だと考えます。


周りにいる人間が無能で自分の価値をみとめないから、自分にチャンスは来ないのだと思うわけです。


たとえチャンスが来たとしても、無能な人達からはサポートは得られないと考えがちなので、フラストレーションを溜めて怒っていることが多いです。


八方ふさがりの状態をすこし角度を変えて見てみる

自分が悪いさんにしても周りが悪いさんにしても、いずれの感じ方も偏っています。


どちらも目の前に見えていることを、頑固な自分の考えに基づいて断定するので、八方塞がりの状態が継続してしまうのです。


ところが日々起きる様々な経験は、スチール写真のように静止しているわけではありません


ここからどのように次のステップを踏むかで、将来の生活は全く変わってしまうことがあるのです。


自分が悪いさんも周りが悪いさんも、従来の頑固な見方を少し変え次のステップを踏み出してみると、以前は想像しなかった人生の扉が開く可能性があります。


災害を乗り越え将来の扉が開いた男性

ある男性が高校一年生の時に、東日本大震災が起こりました。


そしてその人は一緒に住んでいた家族をすべてを失い、打ちひしがれ学校を続けるのもやっとでした。


小さい頃から映画を観るのが好きで、震災の起こる前は将来メーキャップアーティストになり、映画の特殊メークの仕事をしたいと思っていました。


しかし震災後はそんな将来の夢は打ち砕かれ、心に浮かぶことすらなくなりました。


しかし震災から2年ほど経ったある時テレビ番組を見ていると、アメリカ映画の特殊メークについてのドキュメンタリーを放映していました。


男性はその番組を見ながら、自分の中

で何かが変化するのを感じました。


これまであまりにも悲惨な大災害に打ちひしがれて、とても夢のことなど考える余裕はありませんでした。


一人ぼっちなってしまった自分の人生は、絶望以外の何物でもないと思う日々もありました。


しかしこの番組を観ることで、メークの仕事に就きたいという気持ちが少しよみがえり、次第に亡くなった家族の分まで精一杯生きようと思えるようになりました。

そう思った時点から男性の生活は、徐々に変わっていきました。


これまで心を閉ざして周りの人にあまり関わらないようにしていたのですが、自分の夢をその人たちに話すようになりました。


すると様々な人たちが暖かな手を差し伸べてくれました。


無事に高校を卒業すると、男性の境遇を知ったアメリカの団体が、ロスアンゼルスの学校に特殊メークを学ぶための留学費用を出してくれることになったのです。


後にその男性は「震災の経験はとてもつらい事だったけど、あの経験を通して多くの人と出会いチャンスを与えられた。震災の経験は多くを学ぶ機会を与えてくれた」と述べています。

★いつもの偏った考え方にとらわれずに次のステップを踏むと、思わぬ扉が開きます

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