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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

「...すべき」からの解放


とてもまじめな女性が、自分の性格について悩んでいました。

この人は親しい友人と会話を楽しんだり、一緒に何かしたりするのが大好きです。

しかし基本的に人見知りで、そんなに親しくない人と話をするのをとてもストレスに感じます。

ですから、初めて会う人達とのビジネスミーティングは苦手です。

ビジネスチャンスを考えたら、パーティーや会合などにも積極的に参加すべきだと思うのですが、気持ちがついてきません。

そんな自分の性格を大きな欠点であると思い、常に気にしています。

そして自分のように積極性に欠ける人間は、いま9歳の娘にも多くのチャンスを与えることが出来ないだろう考えて、暗い気持ちになっていました。


「...すべき」に支配されて苦しい

女性は先日久しぶりの休暇が取れて、夫と娘と三人で海に泊りがけで出かけました。


とても楽しい時間を過ごせたものの、心の中ではこういう旅行も、夫や子供が望んでいたように夫の友人家族と一緒に出掛けるべきだと思ってしまうのです。


そうすれば、社交的な夫や一人っ子の娘を、もっと喜ばせられるのにという思うとつらくなります。


しかしあまり自分は親しくない夫の友人家族と一緒だと、せっかくの休暇中に大きなストレスを感じることも分かっています。


本当は家族旅行は家族だけで行く方がずっと楽しいので、夫にお願いして自分たちだけでの休暇にしたのです。


しかし休暇中も女性の心の中では、これで良かったのかと疑問と後悔が付きまとっていました。


この女性は自分の行動すべてにおいて、こうあるべきとかそうするべきという思いが大きく心を支配しています。


その反面「イヤだ」という思いも強いのです。

もちろん大人として、社会人として、親として苦手でも果たさなければならない責任はありますね。

しかしすべて「...すべき」を基準に決めてしまうと、苦しさはつのるばかりです。


思考と気持ちの整理をした結果

苦しさがつのり、これは何とかしなければと考えた女性は、思考と気持ちの整理をしてみました。

その結果、

  • 責任を果たさなければならない事柄は、苦手でもやると覚悟を決める

  • それ以外のことは、楽しい方を選びそれに集中する

と決めました。

例えば余暇の過ごし方は「...すべき」ではなく、「楽しい」を基準に決めて良いのだと次第に思うようになりました。

これは場合によっては、ビジネスにも当てはまることにも気づきました。


自分のビジネスも毎年売り上げが伸びているし、無理に自分をパーティーや会合に押しやらなくても、現在何も困っていないのです。


一番の問題は「パーティーや会合に行かないとビジネスに悪影響がある」と考えている間は、目の前にあることに気持ちが入らないところです。


そこに使うエネルギーを、自分の得意な「親身になってカスタマーと向き合う」ことに専念しようと思うようになりました。


このように気付いた後、女性は「....すべき」と言う思いが出た時は、状況に応じて「楽しい」の選択が出来る事柄かどうか考ることにしました。


そしてもし「楽しい」を選んだらそれに没頭することを目指すようになりました。


こう決めて以来、女性は気持ちがとても楽になったそうです。


★「..すべき」に支配され苦しい思いをしている人は、何が一番大切かもう一度考えてみよう

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