心理カウンセリングの回数

最終更新: 2018年2月9日



初回の面談で、#心理カウンセリング は何回位受ける必要があるかという質問をしばしば受けます。これはなかなかすぐに返答することが難しいのですが、心理カウンセリング先進国アメリカのリサーチを基にお答えしたいと思います。


アメリカ政府の最新のリサーチによると、心理カウンセリングを受ける人の約50%は8回の定期面談(通常は週に一度)で改善がみられ、また75%は開始から6か月後に効果が見られると報告しています。しかし改善や効果が見られたというのは、完全に回復したということではありません。症状が確実に無くなり安定するには、もうしばらく時間がかかることが予想されます。


何回面談が必要かを考える際、心理カウンセラーはその人の抱えている問題の種類や深刻さ、そしてカウンセリングの目標をよく理解することが必要です。例えば長年慢性的な #うつ病 を患っている人と、一時的な #ストレス から #不安症 の症状が出た人とでは当然面談の回数が変わってきます。


またゴール設定においても「今のつらい気持ちから解放されたい」という人と「これまで持っていなかった決断力、社会性や自信を身につけたい」人とでは、カウンセリングの目標が大きく異なり、それによって面談回数も当然違ってきます。


また #クライアント の育った環境や教育レベル、物の見方や考え方、性格等もカウンセリングの回数を予測する上では重要な要素です。


私の経験では当初の「つらい気持ちから解放されたい」という目標に到達した後、自然の流れで「もっと自信をつけて社会人として成功したい」といった面談回数のより必要な目標に移るケースも多々ありました。目標の再設定の際はもちろんクライアントの意志に基づいて行わなければなりません。


ある30代女性のクライアントの場合、当初の目標は「毎日感じる #抑うつ感#自殺願望 から解放されたい」ということでした。その人は初回面談以前に7-8年程自分でも気づかぬうちに慢性的な重度のうつ病を罹っていました。この女性の場合は治療開始前の期間が長かったので、最初の目標に到達するまで一年半ほどを要しました。その後は「もっと自信をつけて仕事も持ちたい」という目標が自然に生まれて、本人の意志でさらに一年半ほどの期間面談を続けました。その結果キャリアアップのために大学院で勉強することになり、カウンセリングは終了しました。


またある #国際結婚 のカップルはコミュニケーションが上手くいかず、ピンポイントで効果的なコミュニケーションの仕方をカップルカウンセリングで身に着けて、5回でカウンセリングを終了しました。それに反して、憎み合っているカップルのカウンセリングの場合は、カウンセリングの目標設定の段階で二人の足並みが全くそろわず、それによって面談数も増えていきました。


通常考えられる相談内容と定期的な予想面談回数は下記の通りです

1.一時的な変化やショックに起因する適応症状  8-12面談で症状緩和 20面談で

  終了

2.短期的な目標(抑うつ感から解放)   8-12面談でやや安定 16-30面談で

  終了

3.慢性的なうつ病、不安症やPTSDなど               一年以上

4.うつ病や不安症の症状がありながら厳しい状況が継続(介護など)   一年以上


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