• 王丸典子

祈りの不思議 筋肉の緊張をほぐす


60代のマーガレットさんは最近 #リュウマチ の症状が悪化して、仕事が出来なくなりました。何十年も #サンディエゴ市 の郵便局に配達員として勤め、自分の仕事に誇りとやりがいを感じていました。そんな仕事を体の痛みが原因で辞めなければならず、マーガレットさんは心身ともにすっかり参っていました。


そしてマーガレットさんは行きつけのお医者さんの紹介で、ある日 #シャープ病院痛みのクリニック を訪れました。そこで #心理学インターン の私が、マーガレットさんの担当になったのです。


私の役目は #EMGバイオフィードバック というコンピュータープログラムを使って、マーガレットさんに痛みの軽減法を学んでもらうことでした。リュウマチで苦しんでいるマーガレットさんの体は常に力が入っています。すると筋肉が硬直して、リュウマチの痛みに筋肉の痛みが加わるのです。


目的は筋肉のリラックスで少しでも痛みを軽減することです。EMGバイオフィードバックは、画面に刻々と変わるマーガレットさんの筋肉の緊張の度合いがグラフになって映し出されます。


かわいい孫の話をすると数値が下がります。意地悪な隣人の話をすると数値は上がります。このようにマーガレットさんは自分の気持ちの動きと筋肉の緊張の関係を、次第に学んでいきました。


この段階で彼女がどのように気持ちを安定させて筋肉の緊張を和らげるかというのは、まだはっきりしませんでした。これは個人個人方法が違います。歌を歌うのが良い人、お笑い番組を見るのが良い人、ショッピングに行くのが良い人。その人にとって最も効果的な方法を見つけなければなりません。


そしてある日マーガレットさんはとても調子が悪く、画面に映し出される数値もマックスでした。そこで私は「あなたが日常的に行うことで少し、気持ちが落ち着くようなことはないですか」とたずねました。


マーガレットさんは「特に思いつかないけど、#神に祈る ことくらいかな」というので、しばらく静かに祈ってもらうことにしてみました。部屋を暗くして祈りだしてから1分ほどで、数値はどんどん下がり始めました。その速さたるや孫の話の比ではありません。そして5分後には数値は正常な範囲まで下がってしまったのです。


これには提案した私もマーガレットさんも心からビックリで、彼女は今度はうれし涙を流して「これから痛みでつらい時は必ず祈るようにします」と言いました。


これは祈りの力か、マーガレットさんが神に祈る効果を心から信じているからか、いまだに私にはわかりません。しかしこれは私にとってもとても忘れがたい経験でした。


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