品格シリーズ8:夜子供が一人で電車に乗れる国


日本はつくづく安全な国だなと思います。確かに最近は以前より物騒な事件も耳にします。しかし他国の比ではありません。そして安全な国であるということは、何より得難い事だとしみじみ思うのです。


アメリカに長い間住んでその社会習慣に慣れていたので、里帰りの際に目にすることで驚くことは多々ありました。その中の一つに子供が夜電車に一人で乗っていることでした。これは安全な国だからこそ出来ることなのです。


「安全だとはいえ子供を夜遅まで塾に行かせて電車に乗せるのはけしからん」というご意見もあるかもしれません。でもそれはちょっと別のお話ですので、ここでは安全面にフォーカスしたいと思います。



例えば私の住んでいたカリフォルニア州サンディエゴ郡の法律によると、13歳以下の子供はどんな状況でも一人でいてはいけないのです。例えばお母さんが13歳の子供を家に一人残してちょっとコンビニに買い物に行っても、それがたとえ昼間であったとしても法律違反です。何の罪で罰せられると思います?子に対する親の責任放棄です。


こんなこともありました。私がカウンセラーとして働いていた放課後学級プログラムでは、通常は学校から放課後学級の場所までスクールバスで子供を運んでいました。ところがある時私の担当していた7歳の子供二人がバスに乗らずに歩いて来ました。これが大人の監督なく7歳の子供が道を歩いたということで、大問題になったんです。


このような日本ではちょっと考えられない法律が出来る背景には、根深いアメリカ社会の問題があります。それは日本よりはるかに多い親の育児放棄、虐待や誘拐などです。


これは両親の離婚、再婚そして再再婚などで家庭が複雑化していることも大きく影響しています。よくあるのは誘拐犯は分かれて住んでいる実の父や母だったというケースです。そのような複雑化した状況から子供を守るために、日本では理解しがたい法律が存在するのです。


子供が夜道を歩いても安全に家に帰れて、しかも親にお咎めなしの社会、これは日本人が誇るべきことだと思いませんか。

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