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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

母のにらみは言葉よりも強く子供の心につき刺さる!


19歳の青年はせっかく入った #カリフォルニア の有名大学を続けることが出来ませんでした。高校を卒業して家を離れ大学の寮で新生活が始まったのですが、どこにいても緊張して、やがて恐怖心から寮の部屋を出ることが出来なくなりました。


#心理カウンセリング を通して判明したのは、この青年は自分に全く自信がないということでした。初めての面談で家庭環境やこれまでの経験を知ることが出来ましたが、青年の自信のなさはどこから来ているのかは、あまりはっきりしませんでした。


話を聞くうちに青年の母親に対する怒りと憎しみが、次第に分かってきました。母親はいったい彼に何をしたのでしょうか。すると青年は「母親はいつも自分の思いどおりに僕をコントロールしようとした」というのです。しかし具体例を上げて話してもらおうとすると、あまり思い出すことが出来ませんでした。


そこで母親に一度面談に加わってもらい、二人の会話するところを見てみることにしました。そこで気が付いたのは、この母親は非常に顔の表情がゆたかで、特に自分の気に入らないことや避けたいことに話が及ぶと、あからさまに青年を #にらみつけ 大きな #ため息 をつくのです。


母親は「私は息子の意思を尊重してきました」というのですが、言葉と表情が全く一致していません。つまり言葉では息子の意思に反して何か無理強いすることはなかったものの、顔の表情を使って青年をがんじがらめにしていたのです。


青年にとってこの母の #コミュニケーション の方法は良くも悪くもあったのです。大学に入るまでは、母の顔色さえ見て物事を決めていれば難なく過ごしていられました。その反面自分で何かを判断したり決定したりすることが、全く出来ないまま高校を卒業してしまいました。


このように気付いた後もこの青年が #母親の呪縛 から解放され、自信を持って様々な判断や決定を下せるようになるには、とても長い時間がかかりました。

母親の表情が子供に与える影響はとても大きく、時に言葉よりも強力です。


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