• 渡部典子

面白くなりたかったら練習だ!


あるセールスマンが「自分は #面白くない人間 で人気がないんです」と、悩んでいました。話をしているとその人の真面目で誠実な人柄が伝わってきますが、その人自身はあまりそれを認識していません。どちらかというと気が弱くて自信がない印象です。


自分の良さを認識して自信をつけるというのは、#心理カウンセリング の目標としてとても有意義なものです。その時私は真面目で誠実ということで人から好かれることを目指した方が、この人にとって近道だし楽なのではと勝手に思いました。


しかしこの人はそれよりも何よりも「面白くなりたい」と訴えます。心理カウンセリングは私が良かれと思うことを押し通してもちっとも上手くいきません。ですからこの人が面白くなりたいと心の底から思っているなら、それを後押しすべきなのです。


私・カウンセラー:あなたがもし面白かったら、どんな感じになると思いますか。


クライアント:自分が面白くて周りもそう思ってくれたら、自分自身もきっと楽しいに違いないと思うのです。


私・カウンセラー:周りを楽しませながら自分も楽しむことを目指すというのは素晴らしい目標ですね。ではどのようにしたら面白くなれると思いますか。


クライアント:どうしたら良いか全く思いつきません。


私・カウンセラー:そうですね。私もどうしたらあなたが面白くなれるか答えはないのですが...... 例えば落語やお笑い、喜劇映画なんでも良いので、あなたが面白いと思うものをまずはじっくり観てみるのはどうでしょう。


この提案にクライアントも了解してしばらく「面白研究」をすることにしてみました。


クライアント:2週間色々と研究しましたが、観ているだけじゃ全然自分は面白くならないですね。


私・カウンセラー:それはきっとその通りですね。これまで何かを上手くなりたいと思ったことはありますか。


クライアント:子供の頃に野球は上手くなりたかったですね。だからコーチの言うことを聞いて死ぬほど練習しましたよ。


私・カウンセラー:練習ね....... それで上手くなりましたか。


クライアント:すごく上手くなって。僕自身もですが、チームも県大会で準優勝まで行きました。そうか練習か。きっと練習しないといけないんだな。でもお笑いの練習なんてどうすれば良いんだろう。


私・カウンセラー:どうすれば良いんでしょうね。観たものを思い出して、何かヒントはないですか。


クライアント:う~ん、今頭に浮かんだのは.... くだらないかもしれないけど、マツコが人の話を聞くときのテンポとか笑い方とか........


私・カウンセラー:それしばらく練習してみますか。どうですか。


クライアント:はい、ちょっとやってみます。ただの物まねじゃキミが悪いだろうし.....

しばらくマツコの受け答えや笑い方を研究したり練習したりしていたこの人は、数週間後このようなコメントを残しました。


クライアント:マツコの豪傑笑いを毎日のように練習していたら、それだけでなんだか楽しくなりました。そしてある時可笑しいことを言った人がいて思わず豪快に笑ったら、相手の人もとても楽しそうで場が和みました。これで自分に人気が出るかどうかはわかりませんが、気が楽になって人との交流が楽しめるようになった感じがします。


この人はマツコ笑いを練習することで、少し #自信 を持つことが出来、#自己肯定感 も上昇、気持ちのバランスを保てるようになりました。私が初めに良かれと思ったルートを強要しなくて、結果的に本当に良かったとホッとしたケースでした。


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