経営の神様はメンタルヘルスの達人
更新日:2018年2月9日
#経営の神様、#松下幸之助さ んは最高の経営者であるばかりでなく、人生の達人でもありました。もともとはとても裕福な家に生まれた幸之助さんですが、家の事業が破綻して貧乏な子供時代を過ごし、学校にも行けず、体も弱かったのだそうです。
ところが幸之助さんはこのような境遇をハンデととらえず、自分の成功にこの三大要素は不可欠だったと考えるようになりました。お金が無かったので、つぶれた家を真剣に立て直し、お金持ちになりたいと強く願い一生懸命働いた。これが一番目の成功の原動力。
学校に行けなかったので、本をたくさん読んだのが二番目の原動力。そして体が弱かったので、一生懸命後進を指導しようと思ったのが三番目の原動力だと考えていたそうです。
幸之助さんは直観的にくるっと視点を変えて、ハンデをハンデではなくしてしまう能力に長けていたのですね。しかもそれを原動力にしてしまうところは、メンタルヘルスの達人です。
幸之助さんはこの宇宙には、とてつもなく大きな存在によって創造された、一定の法則が働いていると考えました。そしてわれわれ人間はもとより、すべての森羅万象、万物のことごとくは、その法則 真理によって生かされているのだと確信していました。
#宇宙の法則、#真理 によってわれわれが生かされているのであれば、その生かされている法則をさらによく知り、その法則に準じた生き方をしていくことが、幸せをもたらすと述べています。
宇宙の法則というと大層な事に聞こえますが、ごく普通のことであると幸之助さんは説明しています。例えば一日には昼と夜があり、昼は働き夜は寝る。雨降りに外に出れば濡れるし、風邪をひくかもしれない。
このような現象を物で極めるのが科学、心で極めるのが宗教である。そして目の前に現れる事一つひとつに対し、宇宙の法則に沿った理念に基づいて行動、解決することが、平穏で豊かな生活をもたらすと考えていました。
競合会社との競争は無意味であるとし、前年と比べて少しでも売り上げが伸び、社員の給料が百円でも上がるよう努力すること。会社は社員だけでなく、その家族の暮らしが立ち行くよう心を配らなければいけない。このような目標を掲げて部下や社員を指導していたそうです。
そして幸之助さんの最大の夢は松下電器が「#楽土」を築く手伝いをすることでした。楽土とは人々が不安や心配がなく、楽しい生活の出来る場所という意味だそうです。これは単に金儲けという目標をはるかに超えた、高い志に基づくものです。
宇宙の法則を理解して、高い志を基に努力を続けた幸之助さんが成功しないわけがありません。私の好きな川柳に「人格者、徳、富、栄誉、すべて持ち」というのがあります。幸之助さんの生き方はまさしくこの川柳そのものです。
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