虫の知らせのふしぎ

最終更新: 2018年11月4日



#虫の知らせ」という言葉がありますが、そのような経験をしたことのある人は、結構多いのではないでしょうか。おばあちゃんが亡くなる2日前に夢に出てきたなんて言うのは、衝撃的な「虫の知らせ」ですね。


私の経験は「おばあちゃんの死」程大きなことではありません。よくあるのはしばらく音沙汰のなかったクライアントさんのことがふと頭に浮かび、どうされているかと思っていると、その数日後に連絡をいただくことです。以前は少し驚いたのですが、最近では頭に浮かぶと「そろそろ連絡いただくかな」と思うようになりました。



心理学者 #カール・ユング はこの現象をシンクロニシティ (Synchronicity) と呼び、#因果関係 のなさそうな事柄にも深い意味があると述べています。因果関係とはどのようなことでしょう。しばらく会わなかった友人と誘い合って昔よく行ったレストランに行く、これは因果関係がある現象と言えます。


それに反して昔友人とよく行ったレストランで、その人のことを考えながら食事していると、なんとその友人がやってくるのは因果関係のない現象、いわゆる一般的に偶然と言われるようなことです。そこには全人類が共有する集合的無意識が介在し、これを通して人は無意識に交流しているというものです。


 

イギリスの生物学者 #ルパート・シェルドレイクは、この現象を「#形態共鳴」(morphic resonance)と呼んで、動植物の形態や行動パターンは、直接接触が無くても「#形態形成のフィールド」(morphogenetic field) を通して伝播すると言っています。


同種の動植物がフィールドにあるデータに本能的にアクセスして、子孫へ伝えていくというものです。シェルドレークのフィールドはユングの集合的無意識ととても似た考え方です。シェルドレイクの説まとめは下記のようになります。



  1. 時間的相関関係:あらゆる動植物の形態はその先祖や似た種類の形態の影響を受け継承していく

  2. 空間的相関関係:二つの離れた場所において、一方に起こった出来事がもう一方の出来事に影響する

  3. 思考や行動パターンも同じように共鳴する

端的に説明すると、ある人や物にに起きたことは因果関係(直接接触)がなくても、他の人や物に形態形成のフィールドを通して伝播するということです。シェルドレイクによれば、渡り鳥はこのフィールドに詰まっている情報をもとに何千キロも旅が出来、また蟻がブループリントなしに大帝国のような巣を作れるのも、このフィールドにアクセスしているから出来ることだと述べています。


シェルドレイクの説は現段階でははっきりとした科学的根拠はないというのが一般の見解です。しかしイギリスなどヨーロッパではこの理論にもとづいた従業員研修などが行われています。同じ会社の従業員は「従業員の意識フィールド」が存在するので、フィールドの質を改善強化することで会社の業績を上げようというものです。


私の経験を当てはめて考えると、クライアントさんが久しぶりに連絡してみようかなという思いが「フィールド」にアップされ、私が無意識にそこにアクセスしてその人のことを考える。まるでSNSのような感じですね。


もしこの説が本当だったとしたら、人間の意識は大きく変わることになるでしょう。そう思うとちょっとワクワクします。

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