​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

911コール: 消防士さんのカッコよさに大感激!


その時私はカリフォルニア州の サンタモニカ市 に猫のブランディと住んでいました。サンタモニカ市は南カリフォルニアを代表する本当に美しい街です。


私のアパートはスタジオと呼ばれるワンルームの安普請だったのですが、立地が上の写真から30秒という夢のような所でした。

ちょっとオーバーですが、その頃私は人生最大の危機に直面していて、毎日が「忍耐と辛抱」という掛け軸でも掲げたいような生活でした。


そんな忍耐生活ながらも、この景色にはいつも本当に癒されました。



それはその年のクリスマスイブのことでした。クリスマス休暇に入る前の仕事が忙しく、疲れてその晩は早く休みました。


しばらく寝てふと目を覚ますと時計は1時過ぎを指していました。




そしてどこからかサラサラという小川のような音がしているのに気づいたのですが、多分上の階の人がシャワーを浴びてるのだろうと思い、また寝てしまいました。安アパートはご近所さんといろいろな音を共有するのです。

次に目を覚ましたのは3時過ぎでした。するとさっきのサラサラがザーザーになっているのに気づき、飛び起きました。どうやら音はトイレ兼シャワールームから聞こえます。


そちらのほうに行ってみると、なんと大量の水がバスルームの天井からザンザン降っているではありませんか。


何しろ午前3時です。頭ははっきりしていませんが、これは何とかしなくてはいけないと思いました。気づくと床にも数センチの洪水が、居間兼寝室のほうまで続いています。そして猫のブランディは怯えて居間のソファの隅に身をかがめています。

まず上着を羽織って2階の部屋に駆け上がっていきました。しかしその部屋は何度ノックしても誰も出てきません。そこで次に住み込みの管理人の部屋に飛んでいきました。


しかしこちらも留守のようです。何しろクリスマス休暇の真っ最中です。家にいる人のほうが少ない時期です。


こうなったらもう 911コール しかない!


映画じゃあるまいしと躊躇する気持ちもあったのですが、洪水はどんどん広がっていきます。そしてついに人生初の911をダイアルしました。


「あのぅ、上の部屋からザンザン水が降ってきて、部屋が洪水になってるんですけど」

911「一度電話を切って。すぐこちらからかけます」

「電話番号は.....」

911「大丈夫、知ってます。」


電話を切って1分もしないうちに 911コール から本当にかかってきました。


911「すぐ消防隊を向かわせます」

「住所は....」

911「分かってます。心配しないで、すぐ行きますから。一度切りますね」


そしてアッという間に10人ほどの消防隊員がやってきました。そのうちの何人かはゴーストバスターズが背負っているような機械を背負い、その機械から延びるホースを使ってすごいスピードで床の水を吸い上げ始めました。


また他の数人は上の部屋に行きドアを蹴破って、水の出所を突き止めました。どうやらトイレの上水の古いパイプが破れて、そこからザンザン水が吹き出ていたようです。



この消防士さんたちがすべての作業を終えるのに、30分もかかりませんでした。しかも呆然としている私に対して、励ましたりこの後何をすべきか説明して帰っていきました。この時消防士さんたちの有能さとカッコ良さに、私はすっかりノックアウトされてしまいました。


サンタモニカ・ファイアーデパートメント の皆さん本当にありがとう!


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プロフィール

米国・カリフォルニア・スクール・オブ・プロフェッショナル・サイコロジーで、心理学修士号及び心理学博士号取得。カリフォルニア州公認サイコロジスト。アメリカ心理学会正会員。アメリカ軍契約サイコロジスト。

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