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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

自己肯定感を上げる・ よしよしメソッド


はや子のことを考えて、周りの人は「もう勘弁してくれ」という気になります。

夫は一流会社に勤め、成人した子供たちも優秀です。

ところがはや子の目を通してみると、すべてが不完全であり不満の原因になるのです。

夫はただの窓際族だし、子供の連れてくる伴侶候補はことごとく気に入りません。

そしてすべて破談にしてしまいます。

何もないところから、はや子が問題を作り出す能力は天才的です。

しかももがいても、自分では全く解決の糸口は見いだせません。

すると体調まで悪くなり、胃炎やひどい時には神経性の顔面麻痺を発症したりします。

交通事故にあったのも一度や二度ではありません。


ドラマクイーン

英語表現 Drama Queen「ドラマクイーン」とは、良く言えば感情豊か。

悪く言えば自分の感情を上手く処理出来ずそれがもとで困難を引き寄せてしまう人をさします。はや子は正真正銘のドラマクイーンです。

その最大の原因は不安感です。

物事が自分の予想外の展開になったり、思い通りにならないと、不安はムクムクと巨大化します。

するとクイーンは冷静さを失い、事態は周りを巻き込んだ一大ドラマに発展するのです。

周りはトバッチリを受けて本当にいい迷惑です。あなたの周りにもそんな人、きっと一人くらいいるのではないでしょうか。


気持ちと付き合う

あなたは自分の感情と、どの位上手く付き合えますか。

仕事柄とても優秀な研究者や、社会的に成功している人にお会いすることがありますが、このような人たちにも、同じような悩みはあるのです。

そして多くの場合悩みの根本的な原因は、不安感など自分の感情と上手く付き合えないことにありました。

これは学歴や社会的、経済的成功とはあまり関係ありません。

はや子のような人は、人生が自分の感情に乗っ取られている状態と言ってよいでしょう。

しかもそれだけではありません。

まるでヘドロをまき散らすかのように、自分で処理できない感情を周りに噴出しています。

冷静に考えれば、とんでもないことですね。


これではまるで、赤ん坊がむずかっている時と同じです。

むずかる赤ん坊に母親はどうするかというと、うまくあやして機嫌を直しますね。

しかし大人にになると、あやしてくれる親は身近にいません。

だから自分で自分をあやす必要があるのです。

はや子ほどでなくても多少感情処理が難しいと感じている人には、自分を上手くあやして、気持ちを落ち着かせることを是非お勧めします。

これを習慣的に行うと、多少ストレスを感じるようなことがあっても、自分は大丈夫と思えるようになります。すると自信がつき、自己肯定感も上昇します。


自分をあやして感情と上手く付き合う

感情の嵐に飲み込まれそうになったら、まず三つ大きく呼吸をします。

爆発するまで気づかないという人がいますが、心がけていれば必ず気づくようになります。そして、

「そんな風に切羽詰まっているけど、時が解決してくれるよ」とか

「大丈夫、大丈夫。お前ならできる。」と、自分に言って聞かせます。

すると不思議に心が落ち着いてきます。

また「その問題は相手の立場から見ると違った印象だよ。相手の立場で見てごらん」と言い聞かせます。

このように続けていると物事を客観的に見る姿勢が身についてきます。

これを自分の感情に翻弄されそうになるたびに行います。

また一日に一回自分を見つめる時間を持つとより効果が上がります。

足りない部分を責めるのではありません。

出来る部分をほめるのです。

感情の波にのまれそうな自分を励ますのです。

他と比べず自分がやっていることを認める、これを意識的に行うのが有効です。


★自己肯定感を上げる・よしよしメソッド要約

  • ネガティブな感情が浮かんだら、自分をあやすことで上手く消化

  • 一日一回十分ほど自分を見つめる時間を持つ

  • ほめたり励ましたりする言葉を用いて自分をあやす

  • 子供の自分を胸に抱きかかえるような気持ちで「よしよし」と根気よく行う

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