人に寄り添うってどういうこと
更新日:2021年2月26日

「人に寄り添う」という言葉をよく耳にしますが、いったい具体的には何をするのでしょう。
心理カウンセリングにおいても、クライアントさんの気持ちに寄り添うことは、心理セラピストの重要な任務の一つです。
なぜならたとえすぐに問題解決がなされなくても、寄り添うことでクライアントさんの気持ちが上向き、解決策を見出す力が湧いてくるからです。
気持ちに寄り添うとは「共感」すること
あなたの友人Aさんは、浮気性の彼氏のことでとても悩んでいます。
嘆き悲しむAさんの気持ちにどのように寄り添うことができるでしょうか。
こういう場合誰でもやりがちなのが、アドバイスですね。
「だからあんな浮気男やめた方が良いよ。Aちゃんにはもっと良い人がきっといるよ。」
本当にその通りですが、でもこの姿勢を貫くとAさんの話を何時間聞いてあげても、寄り添ったことにはなりません。

あなたから見るとAさんは浮気男に翻弄される情けない人かもしれませんが、寄り添う場合はそこがポイントではないのです。
「浮気男との恋愛から抜けられない情けないAさん」というあなたの気持ちは、一旦横に置きましょう。
具体的に言うと「寄り添う」とは、Aさんの気持ちに共感することです。それは必ずしもAさんに同意することではなく、Aさんの気持ちを理解しようとすることです。
下記に出ているような言葉がけをすると、とても上手くAさんに寄り添うことができます。これらのメッセージには、Aさんを批判するような表現や、あなたのアドバイスは全く含まれていませんね。

このようにあなたが寄り添うことでAさんは心のリセットができ、行き詰った気持ちを多少立て直すことができるのです。

しかしAさんが毎回何時間も浮気彼氏のことを話し続けるような場合は、あなたは寄り添い続ける必要はありません。
もしそんなことをしたら、あなたも具合が悪くなってしまいますね。
そんな時は是非優しい声で「ごめんね。今日は時間がなくて話が聞けないんだ」と断りましょう。
寄り添い過ぎて共倒れは絶対に禁物です!
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