おばあちゃんとネコ:ゴールデンコンビに元気をもらう

ある時私の友人で30年以上前に行った語学学校のカレン先生から、日本人のおばあちゃんとネコの話を聞きました。カレン先生はメールでサイトまで送ってきて、是非見なさいと言うのです。

それは人間とネコのゴールデンコンビの物語でした。一人暮らしのおばあちゃんみさおさんが、生まれたばかりの捨て猫ふくまるを引き取ったことからこのコンビが誕生しました。

ふくまるは白猫で右目が茶色(金色に見えることもある)左目が水色という珍しい外見です。しかもふくまるは耳が不自由でした。

私は当時アメリカに住んでいたので、みさおおばあちゃんとふくまるのことはカレン先生に教えてもらうまで知りませんでした。アメリカでもこのコンビのことは話題で、カレン先生の知るところとなりました。多分日本でも話題になったでしょうから、猫好きの人は知っているかもしれませんね。

カレン先生や私もそうですが、ネコ好きの人はこのコンビの写真を見ていると、きっととても幸せな気持ちになることでしょう。


一人暮らしのみさおおばあちゃんは、ふくまるが来たことでどんなに幸せだったことでしょう。とても幸いなことにこのゴールデンコンビの生活は、お孫さんでカメラマンの井原美代子さんが美しい写真で記録されました。

私はつらい時や疲れた時にゴールデンコンビの写真を見て何度も癒されました。


私が昨年暮れに日本に戻って生活が落ち着いたころ、ふとおばあちゃんとふくまるはお元気かなと気になり、ネットで調べてみました。するとふくまるは2015年2月22日(この日は猫の日だそうです)に腎不全で亡くなっていました。

右の写真はみさおおばあちゃんがふくまるを天国に見送っているところです。この写真を見るだけでも、おばあちゃんのふくまるへの愛情がひしひしと伝わってきますね。ふくまるはおばあちゃんに飼われて本当に幸せだったことでしょう。
みさおおばあちゃんも今は91歳になられているはずです。いつまでもお元気でいらっしゃることを願います。
どんなお別れもつらいものですが、心から慕ってくれる動物さんとの別れ、とてもつらいですね。