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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

執筆者の写真王丸典子

自分をあやして♛ドラマクイーン♛卒業

更新日:2019年5月17日


ドラマ・クイーン(Drama Queen) という英語表現を聞いたことありますか。それは良く言うと感情豊か、悪く言うと自分の感情を処理出来ず、それがもとで困難を引き寄せてしまう人を指します。


ドラマ・クイーンは、感情の波に飲み込まれてもがいているうちに我を忘れ、パニック状態になることもしばしばです。そして結果として悲しいことや腹の立つことが生活の中で繰り返されます。


ドラマ・クイーンの心の底に脈々と流れているのは恒常的な不安感です。そして物事が自分の予想と違う方向に進んだり、何か思い通りにならないことがあると、不安に駆られて冷静さを失い周りの人も巻き込んでしまいます。


ドラマ・クイーン はや子

はや子のことを考えると、周りの人たちは「もう、勘弁してくれ」という気持ちになります。はや子は40代の主婦で、夫は大手企業に勤め二人の子供にも恵まれて、はたからすると幸せな生活を送っているように見えます。

ところがはや子の心は常に不安感と、様々なことに対する不満で覆われています。隣の敷地に住む夫の両親も温和で良い人達ですが、はや子は何かにつけて問題を見つけ出し、わだかまりの原因を作ります。


4歳年上の夫は会社ではあまりウダツが上がらず出世から遠ざかっていて、その夫に対し「あなたはこうだから、ダメなのよ」という批判的な小言を常に言い続けています。


夫は出世よりもむしろ心穏やかな生活を望むような人ですが、妻から文句を言われ続けて、最近ではすっかり精気を失ってしまいました。


子供達に対しても態度は同じで、小さい頃から自分の尺度で子供の学校や習い事、将来の目標などを押し付けます。子供達が連れてくる友達にことごとく文句を言い続け、結局付き合いを止めさせてしまいます。


はや子の目を通すとほとんどのことがネガティブなこととして認識され、もがいても自分では解決の糸口は全く見出せません。すると体調まで悪くなり、胃炎やひどい時にはストレス性の顔面麻痺の症状を起こしたりもします。



常にイライラしているはや子が、交通事故に遭ったのも一度や二度ではありません。こんなことの繰り返しで、本人もまた周りの家族もとても苦しい生活が続くのです。


はや子を苦しめる根本的な原因は心の中にあります。とても偏った考え方で自分自身や家族など、関わる人達をがんじがらめにしてしまいます。そして他の人の意見や考え方に対し全く耳をかそうとせず、自分の考えは間違いないと信じ込んでいます。


しかしはや子が自分の感情の波に翻弄されて、それを周りに撒き散らすような行動を続ければ続けるほど自分も家族も気が休まらず、幸せとは程遠い人生が続いていきます。


自分の中のドラマ・クーン


はや子ほどの凄まじさでなくても、不安に駆られた時私たちも自分の気持ちを抱えきれず、周りを巻き込んでしまうことがあるかもしれません。


そのような心の状況が続くと体にも少なからず影響が出たり、イライラ感から事故に遭遇したりすることもあるでしょう。


この状況から抜け出るには、目の前に見えることを違う角度から見る習慣をつけると次第に上手くいきます。


簡単ではないですが、これが「自分をあやす」ということですね。上手く「自分をあやせる」ようになると、不安感が減少して自信が沸いてきます。すると周りの人々との関係や生活全体が安定してきます。



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