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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

悲しさむなしさを吹き飛ばす自己催眠メソッド

執筆者の写真: 王丸典子王丸典子


その時私はすっかりしょげていました。元来怠け者で根性なしの私が何を間違えたか四十代でアメリカの大学院生になったのです。


クラスは少人数制で十人やそこらです。そして教授や同級生の前で毎週のように英語で様々なテーマの発表をさせられます。


同級生は全米から集まった自分の子供位の若者ばかりで、頭脳明晰は疑う余地なしです。

「もう地獄だよ」と、根性なしの私は嘆く毎日でした。


一人しょげているとベテランの心理セラピストでもある教授が、

「どうしたの? えっ! この期に及んで英語に自信がないって。それじゃ毎日鏡に映る自分の目をのぞき込んで『英語がペラペラ』と言い聞かせてごらん」


からかうなんて教授も人が悪い。と、私はますます落ち込みました。

しかしこの教授が言うところの「鏡に映る自分の目をのぞき込んで言い聞かせる」

これが立派な自己催眠法だと知るのはそれからしばらくしてからでした。


老いも若きも経験する寂しい、むなしい

心理セラピストとしてお会いする人達の年齢は様々で、その多くが寂しさやむなしさ悲しさを感じ辛い思いをされています。

ある八十代の女性と長年に渡り面談をしました。その方は歳とともに環境が変わり、友人を亡くし辛くて仕方があいません。


「若い方は良いですよ。私のように感じることなどないでしょうからね」

しかしこの女性は間違っているのです。理由さえ違え小学生だって、寂しさやむなしさを感じて苦しむことはよくあります。

ある七歳の女の子はひどい小児喘息で学校に行くことが出来ず、家から教育委員会指定の家庭学習プログラムに参加していました。


この子は同級生に会えない寂しさや、両親の不仲が悲しくて私のところに毎週通って来ていました。


このように、悲しさやむなしさは世代を超えた多くの人達が経験することなのですね。


シニアにもお勧め、自己催眠で寂しいむなしいを吹き飛ばそう

年を取るとはどういうことか。それは経験を重ねること。物事に対する理解が深まること。


他人に対して思いやりが持てること。心がゆったりと伸びやかになる時間の余裕が持てること。気持ちが安定すること。そして英知がますます満ちてくること。


歳を重ねることから経験するポジティブな要素は、考えてみるとたくさんありますね。


それを鏡に映る自分の目を見ながら、繰り返し言って聞かせるのです。例えば

「私は経験豊富で魅力的なおんな」と繰り返します。


いったい回数はどの位行えば良いのでしょうか。ある人は同じことを千回繰り返すと臨界点に達し変化が出ると述べています。

しかし千回と言われても途方もない数です。そこで私は洗面所に行くたびに数回繰り返すことをお勧めしています。


この鏡を見ながら自己催眠をかける法はアメリカで「ミラー・ワーク」と呼ばれています。これはレイプ被害者など深く心に傷を負った人が、心の健康を取り戻すのにとても有効なのです。


自己催眠のポイントは二つ。

①一つは騙されたと思ってやってみてほしいこと。

②そしてそれを継続的に行うこと。

この二点さえ忘れなければ効果は必ず出てきます。定期的にひと月位継続すると、多少気持ちが和らぐのを感じるはずです。

繰り返すことによりメッセージは意識の奥までまで到達し、すると気持ちが上向いたり自信がついてきたりすること間違いなしです。


魅力倍増の自己催眠メソッド 要約

  1. 繰り返す言葉を選ぶ 例・「私は経験豊富で魅力的なおんな」

  2. 洗面所に行くたびに鏡に映る目を見て言葉を繰り返す

  3. 継続して最低ひと月は行う

寂しいむなしいは自己催眠で吹き飛ばせる!

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