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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

夫の定年退職!喧嘩を減らすには

更新日:2021年3月4日


定年後に多い夫婦喧嘩の理由 

定年退職後には忙しかった現役時代を取り戻そうと、夫婦仲良くいっしょに趣味の時間を過ごすなど、楽しく暮らしたいと誰もが思っているでしょう。

ところがふたを開けてみると、想像とは異なり衝突することが増えてしまいます。

お互いのストレスは日に日に募るばかり。

定年退職し子供も独立しているとなると、夫はまるまる自由時間が手に入ります。

自分を犠牲にしながら必死に家族のために働いてきた夫にとっての定年は、ようやく訪れる自由な時間です。

仕事から離れてのんびり気ままに過ごしたいと考え、何をしようか楽しみにしている人が大半です。

その一方で妻は、夫が一日家にいることを憂うつに感じてしまいます。

妻にとっては、せっかく築いてきた自分の生活リズムや友人関係が乱されるのです。

それまでは簡単に済ませていた昼食も、家にいる夫のためにきっちり作らなければなりません。

外出や友人との会合も、今までのように気ままに出かけることも制限されます。

妻としては、夫に仕事なり趣味なりで社会とかかわり、家を空ける時間を作って欲しいのです。

夫婦間の思惑の違いから、日常生活でのズレが積み重なっていきます。

我慢が限界を超えると、したくもない夫婦喧嘩に発展してしまうのです。


夫にとってのストレス 

これまで一日の大半を占めていた仕事がなくなることで、ささいなことが気になり始めます。

以前は気にも留めなかった妻の何気ない一言や、皮肉が胸に突き刺さります。

趣味もなくとりたててやることがないと、妻からの冷ややかな視線が気になります。

それまで大量に届いていた年賀状がめっきり少なったことを話題にされたり、時間ができたのにゴルフに誘われる回数が減ったと指摘されたりすることもあるでしょう。

内心気にしているだけに、自分はもう世間から必要とされていないのではないかと滅入ってしまいます。

夫が一日中家にいることで不機嫌になっている妻の言動もストレスになります。

用意した食事に少し文句でもを言おうものなら、何倍にもなって返ってきます。

出かける妻に、誰とどこへ行くのか尋ねただけで気分を害される始末。

このような状況で、自分の存在を否定されているような気持ちになる人は多いことでしょう。

精神的なダメージはやがてめまいや頭痛、動悸といった症状を引き起こすこともあります。

症状を悪化させないためには、気持ちをため込まないことです。

深刻な事態に発展するのを避けるには、時々フェアな喧嘩をするのは悪いことではありません。

フェアな喧嘩は相手の人格を否定するような言い回しを避け、時間を20分程度に保つことで可能になります。

そして外の世界と積極的にかかわりを持つ。これも家庭内での深刻な事態を回避することに繋がります。


妻にとってのストレス 

現役時代は平日夫がいないことが当たり前。家事や育児、地域のことは妻の役割と、仕事以外のすべてを妻任せでした。

休日も夫は仕事や趣味を理由にして、1人で出かけてしまう人もいたことでしょう。

世の妻たちは夫に頼れない分、友人や地域社会とのつながりを作り上げ独自のコミュニティを持つようになっています。

コツコツと積み上げてきた趣味という世界もあるでしょう。

夫が定年になったことで、突然その世界が壊されます。

3食の食事を用意しなくてはならないだけでなく、暇をもてあました夫が家事にうるさく口を出してくるケースもあります。

もちろん、昼間でかけていた趣味や友人たちとの時間も思うようには取れなくなります。

この世代の男性はまだまだ亭主関白な物言いをする人が多いようです。

そのため、家庭内でも会社にいるときと同様に妻にも上からものを言いがちです。

家事を手伝わないのに、口だけは出す

感謝の言葉もない

当人は家族を養ってきたという自負を強く持っています。

それだけに、自分の言動に問題があるとは夢にも思いません。

外面が良く対外的には良き夫で通っていることも、妻をいらだたせます。


仲良く老後を過ごすための秘訣

長く苦楽を共にしてきた夫婦です。

平均寿命も延び、定年後の時間をずっといがみ合って過ごすのは残念です。

一緒にいる時間が急に増えたことで、お互いの欠点が目につくようになったのです。

夫は定年となると、何をするにも妻と行動を共にしようとしがちですが、いさかいの元です。

無理に共通の趣味をつくろうとするよりも、お互いの興味関心を尊重しましょう。

自分に理解できないことでも、相手の趣味に干渉しないことが上手くいく秘訣です。

もめごとの原因となる家事についても、夫側の分担を少しずつ増やします。

現役時代は家庭を顧みる暇がなかったかもしれません。

しかし、定年後は妻も夫も条件は同じです。

いきなり半々にするのは現実的に難しいので、可能ならば定年前からできることを増やしていくのが理想的です。

ここで妻が気をつけるべきなのが、最初から完璧を望まないこと。

せっかくやり始めたところを、駄目出しばかりされては嫌になってしまします。

夫と妻で価値観や得意分野もちがいます。

干渉しすぎることなく適度な距離を保ち、お互いを尊重する気持ちを持つことを忘れないことが良い夫婦関係につながります。

★シニアの夫婦喧嘩は完璧を望まず干渉しすぎず適度な距離を保つことで減らせる


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