体の症状・原因はストレス
更新日:2021年3月8日
病院やクリニックを訪れる人の中には、心の状態が原因で症状として表れている場合がよくあります。
特にストレスの多い大都市に暮らす人にその傾向が見られます。
そのような症状を訴える人は、体の不快感や違和感について強い不安を持つ傾向があります。
そして気持ちをあまり言葉や態度で表現しない文化圏、アジア諸国や南米などに多い症状でもあります。
また女性より男性に多いという認識がありますが、これは女性のほうが症状を訴えることが多いからではないかともいわれています。
正式な病名は、身体症状症(Somatic Symptom Disorder)と呼ばれています。
身体症状症の主な身体症状
症状としては、
体の痛み(肩こりや腰痛)
胃腸障害
喉や食道あたりのつまりや違和感
胸苦しさ
などがあります。
このような身体的症状を持つ方に多いのが、体の病気と思い複数の医療機関を受診することです。
なぜならどこに行っても身体的な疾患は発見されず、本人がなかなか納得できないからです。
しかしこのような場合、お医者さんでは表面に出ている症状緩和のお薬を処方されるだけで、根本的な治療にはなりません。
するとお医者さんから、心療内科や心理カウンセリングを勧められる場合もあります。
しかしまだ日本では、心のケアにより症状を緩和するという考え方が浸透していないので、「自分は頭がオカシイというのか」と、怒ってしまう患者さんも多いと聞きます。
身体症状症を心のケアで緩和するには
ストレスなどが原因で身体的に症状が出ることは、決して頭がオカシイわけではありません。
そして国を問わず世界中で多くの人が経験をすることです。
アメリカにおける研究によると、このような症状を緩和したり完治するために最も有効な療法は、
自律神経の安定を図るマインドフルネス/呼吸法アプローチ
認知行動療法(フェア・シンキング)
を併用することと言われています。
このような治療を信頼のおける心理セラピストのもとで、気長に続けることが重要です。
参考資料
コメント