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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

仮装はまりました



子供の頃に仮装していろいろなキャラクターになりきるのは、何よりの楽しみでした。

ある時は城に閉じ込められたお姫様、またある時はきれいな物をたくさん持ってる金持ちの娘など、あの頃は想像力の限界は存在しなかったですね。

当時はキャラクター・ドレスなんて売ってませんから、まさに下の写真のようなすごい格好です。

それでも風呂敷の端を結んで頭に被った即席ロングヘアーや、なんでもゾロゾロ引きずれるような物を体にまとっていくうちに、すっかりその気になってしまいます。


子供時代の遊びであんなにワクワクすることは、他にはあまり思い出しません。それはきっと仮装が私を一気に夢の世界に運んでくれたからなのでしょう。


男の子達も頭に風呂敷で、丹下左善や忍者になりきって、チャンバラごっこに興じましたね。



すっかり忘れていた仮装のパワー


しかし大人になると機会はぐ~んと減り、仮装がもたらすワクワク感のことはすっかり忘れ果てていました。


ところが仮装の機会は思いがけずやってきました。

今年の2月に娘一家の住む韓国ソウルを訪れた時のことです。

娘や孫たちから韓国の伝統衣装を着て、昌徳宮というかつての王宮を練り歩こうと誘われました。

昌徳宮 任政殿

この宮殿は1405年に離宮として創建されたものだそうですが、広々とした敷地の中に13棟もの木造建築物が今なお美しい姿で残っています。

その美しい宮殿内を民族衣装を着て練り歩くとは。若い人ならともかく、こんなジジババが仮装なんて!と、初めは乗り気ではなかったのですが。


貸衣装屋さんで衣装を着せられ、頭に髪飾りなどつけられるうちにすっかり気持ちよくなってきました。子供の頃のワクワク感がまさに戻ってきた感じです。



ジジババも次第に心はすっかり夢の世界へ


周りにも衣装を着た人がたくさんいて、初めの恥ずかしさはどこへやら。


2時間ほどの仮装タイムでしたが、何だかすっかり心地よくなってしまいました。


仮装のパワー、数十年たって再度実感した韓国ソウルの旅でした。

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