他人の顔色を気にしない国
私のところにみえるクライアントさんの多くが、アメリカ生活の経験者です。
その方達がよく言うのが「アメリカにいると人の顔色を気にしなくて良いので、気が楽だ」ということです。
1986年にアメリカに移り住んだ直後は、私自身も確かにそのように強く思っていました。
なぜアメリカでは人の顔色を気にしないのか
日本人がアメリカ生活をする中で、人の顔色を気にしなくて良いと感じる理由が、いくつかあると思います。
まず、英語には日本語のようなはっきりとした敬語がありません。
丁寧な言い回しというのはもちろんあります。
しかし相手が年上だとか目上だとかいう理由で、言葉遣いを変えることはまずないですね。
そして社会の中で年齢別カテゴリーが、はっきりしていません。
アメリカでも高校まではほとんどの人が、同年代の仲間と勉強します。
しかし大学以上になると、同級生とはいえ年齢はバラバラです。
そして基本的に定年制はありませんので、65歳になったら一斉に退職ということもないのです。
同じような立場の人の中に様々な年齢の人がいます。
すると目上とか目下という意識が希薄になりますね。
そのような背景からか、「若造のくせに生意気」とか「そんなこと言うのは100年早い」など、年齢や上下関係を基にした批判は少ないですね。
ある人が傲慢な場合は、それが年上であろうと年下であろうと「あの人は傲慢だ」といった批判を耳にすることはもちろんあります。
しかし自分の意見を言ったからといって、年下だということを理由に批判を受けるようなことはないのです。
また個人主義の国なので、人は人という意識も根強いですね。
法律や社会の秩序を乱さなければ、だれかが少し変わった意見を持ったり、人と違ったことをしても、皆してその人を叩くようなことはありません。
必要以上に相手に「気を使う」習慣がないので、こちらも相手は何を思っているのか深読みする必要がないのです。
このような理由から、アメリカに住んだ多くの日本人は、気が楽だと感じるのではないかと思っています。
アメリカだと人の顔色を気にしない まとめ
①敬語がない
②年齢別カテゴリーが希薄で目上目下意識がない
③年下だという理由で批判されることが少ない
④人は人という意識が根強く、他人をあまり批判しない
⑤相手の思惑を深読みする必要がない
★多くの日本人がアメリカに暮らすと気が楽な理由は文化的な背景が理由だった
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