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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

執筆者の写真王丸典子

不安と上手く付き合う法

更新日:2021年2月26日


常に心にのしかかる不安が一瞬で消えたら、どんなに良いでしょう。

不安感が継続する原因は、脳内物質の値や、過去に受けた辛い経験などがあります。


そしてもう一つの原因として、考え方の癖というものがあります。


例えば、自信のない人は「自分はダメ人間だから仕事が全うできない」と繰り返し思うと、不安感はムクムクと大きくなっていきます。


このように考える人は、仕事以外のことでも同じように考える癖がついている場合が多いですね。そして皆さんもご存じのように、癖はなかなか一瞬で変わることはないですね。


今日は考え方の癖によって生まれる不安感を、次第に緩和する一つの方法をお話したいと思います。


不安感を敵にまわさない

時に不安感は、生活や人生を脅かす敵のような存在です。


しかし敵に回したところで、不安感は消えてなくなりません。


それどころかイヤだイヤだと思えば思うほど、不安感は大きくなる傾向があります。

不安感や抑うつ感などの心の痛みを抱えて生活するのは、現代医学で解決できない体の痛みを抱えているのにとても良く似ています。


体の痛みも心の痛みも、上手に付き合う法を身に着けると、痛みそのものが小さくなったように感じてきたらしめたものです。


不安を消そうと思う代わりに、不安がそこにあることをまず認めます。例えば、

「不安感は私の心の中に居座っているよね」と、自分に話しかけます。


これが不安と上手に付き合っていく最初の一歩です。


不安があっても目の前にあることを一つずつ行う

不安が居座っていることが少し認識できたら、次はその不安を横におくイメージをしながら行動してみるというのが次のステップです。


何か新しいことを身につけた時のことを思い出してみて下さい。例えば自転車の乗り方を初めて習った時のこと、覚えていますか。



初めて自転車のハンドルを両手で握った時、あなたは自転車には乗れませんでした。


ところが「乗れない」という事実はひとまず横において、教えてくれる人の言うことに従って、少しずついろいろな動きを覚えていきました。


そして最後には、ついに一人で自転車に乗れるようになったでしょう。

不安を横に置いて行動をするというのは、自転車の乗り方を覚えるプロセスにとてもよく似ています。


「乗れない」という事実をひとまず横に置いたように、「不安感」をひとまず横に置きます。横に置くことが難しいと感じたら、不安感を抱えながらでも構いません。


そのようにしながら、目の前にあるしなければいけない事や、果たすべき責任を一つひとつこなしていきます。


その事柄は終了時の状態を考えてしまうと「とてもできない」ように感じるかもしれません。


そこで、それを小分けにして「今この瞬間にやる部分」に集中します。自転車こぎでいったら、「サドルに座って足を浮かせる」に集中します。


やることがないという人は、スポーツでも絵を描くことでも、手芸、ガーデニングでも構いません。


不安感はあるのですが、戦うのではなく、今やるべきことをやり続けるのです。


自転車に乗れるようになる練習と同じで、これは不安があっても様々なことが次第にできるようになる練習です。

何でもそうですが、練習はすればするほど上手に出来るようになります。


そして終いには、不安そのものが小さくなったように感じますよ。


★不安感と共存するには、目の前にあることを一つひとつやり続けること



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