ブランディはどこに
先日8月に亡くなった雄ネコのマーキーのお話をしましたが、今日はもう一匹絶対に忘れてはならない愛猫、雌のブランディにまつわる不思議なお話をさせてください。
マーキーと同様にブランディも、ちょうど10年前の8月に19歳で虹の橋を渡りました。
私のところに来て以来16年間、ロサンゼルスで2回そしてサンディエゴで3回一緒に引っ越しました。
とてもおとなしくて繊細なネコでしたが、新しい場所に引っ越す時はすぐに適応して、とても助かりました。
勘の良いところがあり、私が悲しみにくれているような時は、隣に座ってずっと寄り添ってくれるようなネコでした。
また多指症という指が6本ある珍しいネコでしたが、よく言われているように、飼い主の私にたくさんの幸せを届けてくれたと思っています。
そのブランディが大往生を遂げた後、人間家族ももちろんですが、マーキーは悲しくて悲しくて、数か月の間様子がおかしかったです。
そんなある日、夕食後に夫とマーキーと一階の居間で寛いでいると、突然二階のほうからかすかに「ニャ~、ニャ~」と二度程聞こえました。
とっさに「ブランディが鳴いてる」と思ったのですが、そんなバカな......
「今、聞こえたよね」と、夫と言い合いキョロキョロ上の方を見ていると、寝ていたマーキーも首をもたげて、二階を見上げるような表情をしています。
「マーキーにも聞こえたみたいだね」と、普段は怪奇現象などあまり興味のない夫も、珍しく不思議なことを言っています。
そして私だけでなくマーキーにも優しかったブランディが、「ここにいるよ。いつも見てるからね」と教えてくれたのだなと思うことにしました。
10年前はスマホで毎日写真を撮るような生活ではなかったので、ブランディの写真があまりないのがちょっと残念です。
でも私たちの心にはブランディの記憶が、いつまでもくっきりと刻まれています。
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