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よく似ている心臓発作とパニック障害
心臓の動悸が止まらず、86歳の女性は救急外来に担ぎ込まれました。このような状態になるのはこの半年で3回目です。
何度詳しく調べてもらっても体はどこも悪くありませんと言われた女性は「私は心臓発作だと思うんですよ。だってあんなに胸が苦しくなるなんて、悪い病気でなきゃ考えられません」と言い、とても不満そうです。
「しかも医者は私の頭がおかしいからこうなるんだと言って、カウンセリングを受けろと言うし、こんな事ってあるんでしょうか」話しているうちに女性はますます腹が立ってきたようです。
この女性は決して頭がおかしくなったわけではありません。これはパニック障害の症状だったのです。
よく似ているパニック障害と心臓発作の症状
パニック障害と心臓発作の症状はとてもよく似ているので、女性が心臓疾患に違いないと思ったのもうなずけます。
息切れ
動悸
胸の痛み
立ちくらみ
めまい
手足の感覚が鈍る
発汗
失神
体の震え
気がおかしくなるような気持ち
死んでしまうのではないかと思う
熟練医師でも見分けが難しい
パニック障害か心臓発作か一目で見分けるのは熟練した医師でも難しく、心臓発作の疑いが少しでもあれば自己判断せず詳しく調べてもらうことをお勧めします。
はっきりパニック障害であると分かった場合は、心理カウンセリングや投薬などでしっかり治療する必要があります。
パニック障害をほっておくと心臓病を罹患することも
最近の研究では、パニック障害を患っている人が次第に心臓疾患にも罹患する例が発表されています。パニック障害を自分の心が弱いとか頭がおかしいからと思わず、主治医や心理カウンセラーに是非ご相談下さい。
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