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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

お日様効果

更新日:2023年7月1日


大分暖かくなってきました。これからの季節お日様にあたる日も増えるかと思います。


近年では日焼けや皮膚癌に対する考慮から、近年太陽光線に当るのを敬遠する人もあるようです。


確かに過度な日光浴による弊害があるのは否めませんが、一方で日を浴びることによる利点も最近の研究ではいろいろと報告されています。


日光に当ることの利点としては、体内時計を望ましい状態に保つことや、認知力や理解力の向上があります。

また私たち人間や他の多くの動物には概日リズムや光周期性と呼ばれる体内時計が具わっていて、睡眠や覚醒のパターンを司っていると考えられています。


日光を浴びる量が不十分だと、体内時計が上手く働かなくなるというのをお聞きになったことがあるかと思います。


日光を浴び規則正しい体内時計を維持することが、健康維持につながると言われていますが、それは日光を浴びる量と脳内物質の関係に起因しているようです。


日光に当たると、私たちの脳内でセロトニンという脳内伝達物質の量が増加します。SSRIと呼ばれる抗ウツ剤はこの物質の働きを活発にすることで知られていますが、セロトニンには私たちの気持ちを高揚させる効果があります。


つまり太陽に当ることにより、気持ちが晴れやかになる可能性が大きいわけです。


心的障害の中で特に日光に当る量が大きく関係しているのは、冬季ウツ病(季節性情動障害)です。冬季ウツ病は、太陽光の弱くなる秋から冬にかけて症状が出る病気で、アメリカでも一千万人以上の人が罹っているといわれています。


リサーチによると、冬季うつ病患者に毎朝光に当たる治療を一週間試みたところ、ウツ症状が大幅に軽減したそうです。


また他の研究では二週間の光セラピー後に再度光に当らない生活をさせたところ症状の再発が見られました。


ウツや不安症のクライアントさんが夜寝られなくなることにより、急に症状が悪化することがありますが、夜熟睡することも心の安定を図る上でとても重要なことです。


太陽が沈んで夜になると、私たちの脳内でメラトニンと呼ばれるホルモンが多く分泌され、このホルモンが私たちの睡眠を促します。


昼間適度に日光に当ることによりセロトニンが活発になり、日が落ちるとメラトニンが分泌されるという交互作用が、私たちの健康維持に大きく貢献しているようです。


またメラトニンは癌細胞の繁殖を抑えたり、免疫力の向上にも影響を与えるということが分かってきています。

太陽光線に当ることにより健康が向上する原因として、もう一つ忘れてはならないのがビタミンDの存在です。


日光浴をすると、私たちの体内でビタミンDが作り出されます。ビタミンDは骨を健康に保ったり、免疫力を高めることや認知力や理解力の低下を防ぐことが分かっています。


六十五歳以上の高齢者、二千人を対象にビタミンDと理解力の関係を調べた研究によると、体内ビタミンDが最高値の人と最低値の人では、理解力に二倍の差があったと報告しています。


認知力や理解力が高まるもう一つの原因としては、日光を浴びることによって起こるスムーズな脳内の血流も指摘されています。


★適度にお日様に浴びて、是非健康生活をおくりましょう

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