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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

  • 執筆者の写真王丸典子

聞く・話す・そして思いやる


聞く:耳で聞き心で聞く

何かに集中している時以外、私たちは心の中でいろいろなことを考えています。「今日の会議はうまくいくかな」「あの人のああいうところはちょっと苦手だわ」「あぁ、間に合って良かった」など声にこそ出さないけれど、ブツブツずっと何かをつぶやいているような感じです。


話を聞くというのは難しいですね。真剣に話を聞くには集中力や想像力がいります。集中するには自分の心の中のブツブツを一時ストップしなくてはなりません。そうでないと相手が話している間でも「この人この洋服どこで買ったのかな」「銀行に行って振込しなくちゃ」とブツブツはノンストップで続いてしまいます。


またついやってしまうのが、相手の話を半分聞きながらそれにどのように答えるか考え続けることです。このような場合も、結局話し手の言っていることをあまり理解出来ずに終わることがあります。


そして相手の言うことを良く理解するためには想像力も必要です。話し手の経験がいったいどのようなものであるのか想像出来るとより理解が深まりますが、これは集中と同じくらい難しいことかもしれません。しかしこの想像するという行為が、心で聞くということに繋がります。


話す:間が大事

会話を円滑にするのに「間」が重要だと聞きました。話し手の言っていることに反論するのはもちろんかまいませんが、少し「間」を取り相手の立場を想像してから自分の意見を話すと、たたみ掛けるように反論するのとは違い会話の流れが穏やかになります。


自分が感情的になっているとすぐに言い返したくなりますが、少し待ってみると自分の気持ちも収まり言い返したい思いが消えることさえあります。何か言いたい時に少し待つ。これは会話を上達したいと思ったら、是非試してみる必要があることだと思います。


世間話などそれほど重要でない会話の場合、相手が正しいか自分が正しいかは大して問題ではありません。そのような会話でさえ、どのような言葉を発するかで会話の流れも人間関係も影響されます。正しいか間違っているかに焦点を合わせず、何を言えば楽しくなるか考えながら話すと必ず会話がはずみます。


そんな気の利いたこと出来るかしらと心配しなくても大丈夫。心掛けるだけで必ず変化は出てきます。


思いやる:聞いて話して思いやる

思いやりは相手に「思いを向ける」あるいは「思いを馳せる」という意味です。


聞く際に話し手の言っていることに集中し想像する、そして話す際に「間」を取りながら、楽しい会話を心掛ける。これはまさに相手を思いやる行為です。


心のこもった「聞くこと」「話すこと」を通して、より良い人間関係が築けたら素晴らしいですね。

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